皆さんこんにちは!今回は現在上昇中のエネルギー銘柄について詳しく説明していきます。この記事を読むだけで、なぜエネルギー銘柄が上昇しているかと今後の見通しについて理解を深められるようになると思います。この記事を皆さんの投資に役立ていただくと幸いです。それでは、今回のトピックについて説明していきます。
現在のエネルギー銘柄の価格推移について
現在、エネルギー株の価格が目覚ましい上昇をしています。下図に米国のエネルギー銘柄を集めたETFであるELEの価格推移を示します。9月に入って急騰していることが分かると思います。まずは、この背景について説明していきたいと思います。
現在の世界では、コロナウイルスのパンデミックから徐々に回復しつつあることを、新規感染者数の減少や雇用の回復から読み取れると思います。コロナウイルスによる打撃から経済が回復すると人々はどのような行動をとると考えられるでしょうか。
私は、コロナによって家での休日を過ごす時間が長くなったので、外に出て遊びたいという気持ちが昨年以上に増しました。皆さんの中にも外に出て、ご飯を食べに行ったり、観光したいと考えている方が増えているのではないかと思います。
さて、皆さんがこのように考えると、どうなるかというと人の移動が活発になり、モノが売れやすくなります。そうなることで移動手段に車や飛行機、船などのエネルギーを消費する乗り物が活発に使われるようになるため、エネルギーの需要は高まります。
ここでエネルギーの中でも代表的なものとして原油の価格について解説していきたいと思います。原油の価格は、一般的に需要と供給のバランスによって価格が決まります。需要が多くて供給が少ない時は、価格が上昇しやすくなり、一方で需要が少なくて供給量が多い時は価格は下落しやすくなります。
現在は前者にあたるので、原油価格は上昇しています。また、原油の価格とエネルギー株は相関性が高く、一緒に連動する傾向があるので、原油の上昇に伴い、エネルギー株の価格も高騰しています。ここまでが現在、エネルギー株が上昇している背景になります。
次章では、エネルギー株を今後、購入する上でのメリットとデメリットについて見ていきたいと思います。
投資する上でのメリット
それでは、エネルギーの銘柄をこれから投資するにあたっていくつかのメリットを紹介していきたいと思います。一つ目は、航空株やクルーズ船株が上昇していることです。下図に米国の航空銘柄を集めたETFであるJETSのチャートを示します。
JETSのETFを眺めると、9月に入って急騰していることが分かります。これは、航空会社の決算が買い材料となり投資家から買われたこと、またコロナからの経済回復への期待が高まっていることから上昇していると考えられます。また、株価は将来の価格を織り込む傾向があるため、市場では今後、飛行機や船での移動が活発になると予想されていることが分かります。これにより原油の需要も増えるため、買い材料になると思います。
2つ目は、これから季節が冬に変わり寒くなることです。冬場になると、暖房需要期となり石炭などの燃料を蓄えておく必要があるため、備蓄不足となりエネルギーの供給が減ってしまうことが考えられます。先ほども述べたように、エネルギーの需要が変わらなくても、供給量が減ってしまえば、価格は上がるのでエネルギー株には、これも買い材料となります。
以上がエネルギー株に今後投資するうえでのメリットになります。続いて、次章ではデメリットについてお伝えしたいと思います。
投資する上でのデメリット
それでは、先ほどとは逆にデメリットについて解説していきたいと思います。株価は良くも悪くも、自分の思い通りに推移しないことが多いと思います。なのでここでは、思い通りに推移しなくなる場合の理由として考えられることについてお伝えします。
それは長期金利の急激な上昇です。下図に米国債10年物のチャートを示します。見ての通り、8月から大きく下落していることが分かります。つまり、米国債10年利回りが急騰していることになります。ここで補足ですが、一般的に長期金利は米国債10年利回りのことを指すので、覚えてもらえると嬉しいです。
では、なぜ長期金利の上昇がエネルギー株にマイナス材料になるのかというと、金利が上昇するということは、その国の通貨が上昇する可能性が高いことを意味するからです。つまりドルが上昇することになるので、ドルに対して原油などのモノの価値が目減りしてしまうのです。これが株価が下落する要因になります。
まとめ
皆さんいかがだったでしょうか。今回はエネルギー銘柄の上昇背景と今後の見通しについて述べてきました。投資する上でのメリット・デメリットを述べてきましたが、私自身は、買うタイミングと保有期間を間違えなければ、よい投資先であると考えています。
その理由としては、今のエネルギー価格する要因が長期金利にあるとすれば、長期金利の上昇が収まるタイミングを待てば安い価格で購入できる可能性が高いからです。一般的に長期金利が上昇し始めたたら、一方向に上昇する傾向にありますが、上昇しすぎる局面では今年の3月のように一旦、横ばいが続いたり、少しの下落はあると思います。
この時が買うべきタイミングなのではないかと思います。今回の金利の急騰はテーパリングの時期が半年という短い期間で終了することが報告されたことが原因だと考えられます。しかし、金利の動きも株価と同様に将来の動きを織り込む傾向にあるので、上昇するのは年末ぐらいまでではないかと思います。
そうなれば、買い材料による株価の上昇が十分に期待できるので、投資妙味があるのではないかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事を投資の一つの参考として貰えるとありがたいです。なかなか、相場が伸び悩む今日ですが、我慢が必要な時ももちろんあるかと思います。我慢した結果、皆さんの投資がより良い結果になることを祈っています。
それでは、また。
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