中国株の暴落!リスクとは?

皆さんこんにちは!今回は今年から下落が続く中国株市場の動向について詳しく説明していきます。この記事を読むだけで、中国株に対してどのような投資をしたらよいか具体的に分かるようになると思います。この記事を皆さんの投資に役立ていただくと幸いです。それでは、今回のトピックについて説明していきます。

中国株が下落している背景について

今年に入って中国株が50%程度暴落しており、投資家の間で注目を浴びています。下のチャートは香港テック指数で、これは香港のハイテク銘柄を中心とした指数となります。チャートを見ての通り、2月後半から月にかけて約半年近く暴落が続きました。なぜ、日本やアメリカの市場は大暴落が発生していないのにも関わらず、中国株だけ暴落したのかについて解説していきます。

まず、1点目は中国での行き過ぎた規制強化が背景にあります。どのような規制強化があったのかというと、1つ目は民間の教育企業への見直しとして学校のカリキュラムで教わることを営利目的で教えたりまた、それに携わる資金調達や上場を認めないとしたことです。

これは、日本では学習塾に相当する企業が学生に対して授業などの教育を禁止していることと同じになります。個人的にはかなり強烈なニュースだと感じており、中国の教育関連企業は倒産を免れない状況になったと言えます。

2つ目はハイテク企業に対する独占禁止法の強化による規制です。具体的には、中国では「テンセント」という大きなハイテク銘柄があります。このハイテク銘柄は音楽を取り扱っているのですが、音楽の権利に規制が出たことで株価が暴落しました。

独占禁止法は中国の企業だけでなく、アメリカの大きなハイテク銘柄であるグーグル、フェイスブック、アマゾン、アップル、マイクロソフト、通称GAFAMと呼ばれる銘柄も独占禁止法の疑いがかけられており、現在の裁判の訴訟次第で株価が上下に乱高下しています。これは、私自身ハイテク株に投資するリスクの一つだと考えているので、もしハイテク銘柄を保有する場合、割合は資産の10~20%に止めておくのが無難ではないかと思います。

これからの中国市場の動向

では、これまで下落し続けた中国株はこれからどうなるのかについて解説していきたいと思います。現在、中国株の将来の動向を掴むきっかけとなるニュースとして「中国恒大集団が半年から一年以内に債務不履行になる可能性がある」ということが大きなトピックとなっています。

中国恒大集団とは、不動産投資で規模を大きくし現在では中国で2番目に大きな規模の企業となっています。しかし、近年ではコロナウイルスの影響に伴い不動産販売のペースが鈍くなり、資金繰りが悪化し、巨額の負債を抱えてしまうようになってしまいました。また、8月の中国恒大集団の決算発表で、資金調達に失敗した場合、債務不履行になる可能性があることを自身で発言しています。

では、なぜこの不動産企業が倒産すると中国市場に影響が出てくるのかというと、不動産企業の倒産により、サプライヤーや請負会社が売り掛金(商品を販売した時に後で売り上げとしてもらう資金のこと)を回収できなくなり、それが発生点となり連鎖倒産に発展する可能性があるからです。

このように今まで中国株は暴落し続けて、そろそろ上昇トレンドに戻るのではないかと期待している投資家もいるかもしれませんが、中国恒大集団の倒産をきっかけに更なる株式市場の暴落の可能性が出てくることを考えると、まだ中国経済の未来は明るいと言えないかもしれません。

中国株への今後の投資戦略

では、今後の中国株への投資戦略について話していきたいと思います。中国では今年に入って度重なる規制強化を背景に株式市場全体で大暴落していきました。短期的(半年から1年以内)で見ると、まだまだ下落するリスクは高いかもしれませんが、テンセントのような中国を代表とする大きなハイテク株は企業のファンダメンタル(売上高や営業利益等)が悪くなっているわけではないので、倒産するリスクはないと思います。

また、今でも株式市場にとって悪材料となるニュースが出ていますが、上のチャートを見ての通り、香港ハイテク株の指数はダブルボトムをつけており、売り材料が無くなってきているようにも見えます。これは株式市場は将来の経済を織り込む傾向にあるからだと思います。規制強化により悲観的な相場となっている今が株を割安で買えるチャンスかもしれません。

もし、中国株をこのタイミングで買い付ける場合は短期投資ではなく、2年以上の長期投資を検討した方がいいと思います。ここ1年でみると中国株がかなりの割安になっているのは事実ですが、まだこれから半年にかけて下落するリスクは残っているからです。

しかし、株式市場は誰にも動きが分からないものなので、今以上に下落することが無かった場合、安く買うタイミングを逃してしまう可能性もあります。

まとめ

皆さんいかがだったでしょうか。今回は中国株市場の大暴落について解説してきました。現在、中国では規制強化を背景に様々な銘柄で暴落しています。また、中国株の未来に対して明るいニュースが出ていないのが現状です。

しかし、株式市場は現在ではなく、未来の経済を見るものと考えれば、これから先中国株を買い付ける絶好のタイミングが来るのではないかと考えています。具体的なタイミングは予測できませんが、中国株を長期投資で保有し続けたり、毎月一定額積み立て買いすることでリスクを減らした投資を心がけるのが良いのではないかと思います。

また、大暴落といえば、中国株のみでなく仮想通貨でも発生しました。これも仮想通貨の取引に対する規制強化を背景に暴落したのですが、6月あたりにボトムをつけた後、暴落前の価格水準まで回復してきていることを考えれば、中国株も将来的には回復することを十分に見込めるのではないかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、また。

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