今年大暴騰したワクチン銘柄の将来とは?

皆さんこんにちは!今回は今年目覚ましいパフォーマンスを遂げたワクチン銘柄について詳しく説明していきます。この記事を読むだけで、ワクチン銘柄の未来について詳しく理解できるようになると思います。この記事を皆さんの投資に役立ていただくと幸いです。それでは、今回のトピックについて説明していきます。

ワクチン銘柄について

皆さん、ワクチンといったらどんな会社を思い浮かべますか。恐らく、ファイザーやモデルナといった会社を思い浮かべると思います。昨年までは聞いたことのない会社だったかもしれませんが、もう馴染みのある会社になりましたよね。

そこで、今回は皆さんが現在、接種しているワクチンの銘柄について今後どうなるのか詳しく見ていきたいと思います。

それでは、まず初めにワクチン銘柄であるモデルナのチャートを見ていきましょう。下図にモデルナの株価の1年間の推移を示します。今年の年初来から見ると、今年の最高値では、約4倍ほど値上がりしていることが分かると思います。

ワクチン銘柄を持っている方は、今年のパフォーマンスは去年と同じくらい、いいパフォーマンスを叩き出せているのではないでしょうか。私自身、ワクチン銘柄を購入しようと思った時はすでに上昇していたので、諦めてしまいました。

それでは、このワクチン銘柄の上昇要因について見ていきます。

ワクチン銘柄の上昇要因について

ワクチン銘柄がなぜこんなに上昇しているのか、皆さんもなんとなく気づいているのではないでしょうか。それは、現在も新型コロナウイルスが収まっていないからです。ワクチンが開発された昨年の11月頃には、このワクチンを接種することでコロナウイルスの感染が収まると、思われていた方も多かったのではないかと思います。

しかし、現実はワクチン接種が始まっても、感染者数が減らないどころか、第2波、第3波と感染者が増加していきました。この背景は、新型コロナウイルスの変異株の存在や、ワクチン接種したことによる安心感で人が外に出やすくなってしまったことも原因ではないかと思います。

その結果、コロナウイルスが発見された去年の2月以来、コロナウイルスがいまだにニュースとなって報道されています。では、コロナウイルスの感染拡大が起きるとワクチン銘柄には、どのような影響を与えるのかというと、ワクチン開発企業は、ワクチンを生産し多くの人々へ届けることで収益を稼いでおり、これからもワクチンの需要が高まることが想定されるので、株価は上昇します。

さらに、この株価の上昇は、感染拡大が報道される度に上昇していったので、今のような価格帯になったのではないかと思います。また、株式市場は将来の数字を織り込む傾向にあるため、投資家の間では、やはりコロナウイルスのパンデミックはすぐには収束しないと考えていることが伺えます。

ワクチン銘柄の将来について

では、ワクチン銘柄の今後の推移についてどうなるのか解説していきたいと思います。まず、上のモデルナのチャートを見て分かる通り、株価は480ドル付近で頭打ちをして、下落していることが分かります。

また、このチャートはヘッドアンドショルダーと呼ばれる下落トレンドに表れるチャートの特徴になります。ヘッドアンドショルダーとは、文字通り頭1つと肩2つという意味で、480ドル付近に到達した部分が頭にあたり、それの左と右で肩が一つずつあるように見えるため、今後も下落が予想されます。

次に9月に入ってから、株価の推移を眺めると下落する時の出来高の方が上昇する時の出来高よりも大きいため、まだ売り圧力が強いことが分かります。これは、どういうことかというと、出来高が大きい時は、資金力の大きい機関投資家が入っていると分かる一方で、出来高が小さい時は個人投資家が中心に売買していることが分かるので、出来高が大きい時のトレンドが今後も継続すると予想されるからです。では、次にチャート以外の部分で今後の株価の推移を予測していきたいと思います。

雇用統計から見えるワクチン銘柄の将来

9月のアメリカの雇用統計を眺めると、失業率は市場予想の5.2%に対して、4.8%と改善したが、一方で非農業部門の雇用者数は市場予想の50万人対して、結果は19.4万人増と大幅に下回りました。これで、8月の雇用統計と合わせて2か月連続で市場予想を下回ってしまったため、マーケットは混乱して投げ売りされる可能性があります。

なぜ投げ売りされる可能性があるのかというと、当初はマーケットで物価が安定し、雇用者数が回復することで11月にもFRB(アメリカの中央銀行)は量的緩和の縮小(テーパリング)をすることが予想されていたために、マーケットもそれに合わせて資金の流れが変わっていたのですが、今回の雇用統計で、景気の回復が遠のいたことが示唆されたので、11月のテーパリングには疑問府が付いた可能性があります。これにより金利の引き上げに対しての不透明感が出たことから、投資家はそれを嫌って売ってしまうことがよくあるのです。

ワクチン銘柄に限って売られるわけではないですが、市場全体で株価が下がると少なくとも影響は受けてしまうので、短期的には下がる可能性があります

新規感染者数から見るワクチン銘柄の動向

コロナ感染者数は国内より海外の方が多いことがニュースなどで報道されていると思います。その中でも特に感染者の多い国はアメリカ、インド、ブラジルになります。これらの国の感染者数を見ていくと、アメリカは、9月に入って右肩下がりで減少しており、インドでは、今年の5月をピークに感染者数は下げ止まりしたままとなっており、ブラジルではまだあまり収まっている兆候が見えません。

世界全体でみると、感染者数は右肩下がりになっていることからワクチン接種の効果があることが伺えます。これはワクチン銘柄にとってはプラス材料だと思います。それでは次に、ワクチン接種者の状況について見ていきましょう。

ワクチン接種者から見るワクチン銘柄の動向

世界のワクチン接種状況を先ほどの感染者が多いアメリカ、インド、ブラジルで見ていきたいと思います。少なくとも1回は接種している割合を見ると、アメリカでは30%弱、インドは約60%、ブラジルは約20%程度と接種率はまだまだであることが分かります。

このことからワクチンはまだまだ国民に届いていないので、その分ワクチン銘柄の売り上げは、上がることが予想されます。さらにブースターショットとして3回目の接種を希望されている方がいることを考えると、国民すべての分だけでなく、さらにワクチンが必要になることが伺えます。

まとめ

皆さんいかがだったでしょうか。今回はワクチン銘柄の動向について、チャートと経済ニュースの側面から説明してきました。チャートでは株価が下がることにあることを説明し、経済ニュースでは期待感により上昇する可能性があることを説明したため、株価はどっちにいくのか分かりにくくなってしまったと思います。

しかし、私の見解では、株式市場は企業の将来の数字(業績)を織り込む傾向があるため、もしかしたら今まで説明してきた期待感は織り込み済みかもしれません。そうなると、これからワクチン銘柄は下落する可能性が強まります。

また、今後テーパリングにより長期金利が上がることが予測されているため、株式のバリュエーションであるPERが高いモデルナなどの銘柄は大きく暴落する公算が高まります。

以上のことから、今後はファイザーやモデルナなどの従来のワクチン銘柄は買いではなく、空売りを検討し、利益を狙うのが、リターンが得やすいのではないかと思います。また、ワクチン銘柄がどうしても購入したい場合は、現在開発されている口から飲む経口ワクチンなどの開発が盛んな企業に投資した方が大きなリターンが狙えると思います。

ただし、現在ワクチン開発中の銘柄は、その開発されるワクチンが承認されるかどうか分からないので、ある程度、開発中のワクチンの知見を得てそれが実現できそうだと思える場合は投資してみてもよいのではないかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、また。

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