皆さんこんにちは!今回は今年流行りのスパック銘柄について詳しく説明していきます。この記事を読むだけで、スパック銘柄がどのようなものなのか理解を深められるようになると思います。この記事を皆さんの投資に役立ていただくと幸いです。それでは、今回のトピックについて説明していきます。
スパック銘柄について
皆さんスパック銘柄という言葉を聞いたことはありますか。最近投資を始めた方には、聞き慣れない言葉かもしれません。スパック銘柄は今年の初めあたりに個人投資家の間で人気銘柄として、話題となりました。そこで、今回はどのような銘柄なのか、説明していきたいと思います。
スパックとは、特別買収目的会社のことを指します。これは文字通り、一般会社と異なり、買収を目的に設立された会社となります。そのため、スパック会社自体は事業を行うことはありません。しかし、株式市場に上場することで、投資家から資金を集めそれを元手として、企業を買収することを約束します。
IPOの流れについて
まず、初めにIPOについて説明していきたいと思います。IPOは、Initial Public Offering の略で新規上場株式のことを表します。なので、IPOするということは、株を投資家に売って、証券取引所に上場して誰でも株式取引をできるようにすることを言います。
では、そのステップについて紹介していきます。ステップは次の4段階に分かれています。
1.設立者が自己資金を投入してSPACを立ち上げます。これが資産となります。
2.投資家から資金を集めて上場する
3.買収する企業を探して買収を行う
4.SPACと買収された企業が合併し、事業を営む被買収企業が存続会社となって上場会社となる
この4つのステップを経てスパック銘柄として株式市場に上場します。
おすすめの銘柄について
続いて、おすすめの銘柄について紹介したいと思います。おすすめの銘柄の一つはCLOV(クローバー・ヘルス・インベストメント)です。
CLOVは、巨大なヘルスケア保険市場で既存のものに代われそうなSPACで、時価総額56億ドル前後と規模が大きく、患者のビッグデータや人工知能(AI)を使い、所見を直接医師に伝えることでより正確でより速い診断を可能にし、治療費の低減を図っています。
そのため、治療費の削減分で保険料を引き下げることができます。これにより利用者拡大のため、ソフトウエアを医師に無料で提供し、安い保険料により保険契約者を伸ばすことを可能します。
また、近年で急速な発達をしてきたAI(人工知能)により多くのデータを学習させることでアルゴリズムとソフトウエアを向上させることも可能となります。グローバル・ヘルスケアが狙う公的医療保険のプログラムであるメディケア・アドバンテージ保険の市場規模は他の保険の市場に比べて大きく、今後も高齢化が予測されているため、5年後までには市場規模が2倍以上に増え、年平均成長率は14%と期待が高まっています。
他の特長として、この銘柄はヘルスケアセクターに分類されるため、ディフェンシブ銘柄となります。ディフェンシブ銘柄とは、景気の動向にあまり左右されない銘柄になります。
そのため、現在の相場のようにインフレが加速していく中で、経済が後退しつつある局面では株価はボラティリティ(変動幅)が大きくなり急落しやすくなりますが、このような銘柄はあまり変動が大きくなく、安定した価格帯を維持できる傾向にあるため、相場が不安定な時に資金の集まりやすい銘柄として認識されています。
まとめ
皆さんいかがだったでしょうか。今回は、今年個人投資家の間で注目を浴びたスパック銘柄について紹介してきました。スパック銘柄は、2020年以降米国市場で急速に増えており、今後も増えていくことが予測されます。
スパック銘柄は一般の上場企業と目的が異なるため、なかなか手が出しづらい銘柄かもしれませんが、どのようなセクターの企業を買収し、その事業がどんな事業を手掛けているのか知っていれば、ある程度手が出しやすい銘柄なのではないかと思います。
また、銘柄自体も数がそれほど多くないので、時間があるときに事業内容やセクターを見ることで今後、長期的に伸びていく可能性のある銘柄なのか、あるいは短期的に成長できる銘柄なのかを知ることに繋がると思います。
しかし、SPAC銘柄は他の個別株と異なりボラティリティ(価格の変動幅)が急激に大きくなり、1日に20%以上推移することもあるので、投資する時は慎重に行う方がよいでしょう。特に現在のような、テーパリングの時期が短くなったことにより長期金利が急騰する局面では、株価が大きく下落する可能性が高いので、長期金利やVIX指数(恐怖指数を手掛かりに投資タイミングを図るのがよいではないかと思います。
スパック銘柄については、今回初めて投稿させていただきましたが、今後もおすすめの銘柄について紹介していきたいと思います。今の相場では、個別株を選定するのもなかなか難しくなってきていますが、今の相場が何年も先まで継続していくことは考えにくいので、投資するタイミングや投資すべき銘柄についても随時、述べていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、また。
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