皆さんこんにちは!今回は海運銘柄について詳しく説明していきます。この記事を読むだけで、海運名柄はどのように収益を上げているのか、また今後の投資妙味ついて詳しく理解できるようになると思います。この記事を皆さんの投資に役立ていただくと幸いです。それでは、今回のトピックについて説明していきます。
海運業とは、、、
海運業は、船舶を用いて旅客又は貨物を海上輸送するサービスの提供、または船舶を貸し出すことで収益を上げている業界になります。
航空貨物業界とは、、、
航空貨物業界は、航空機を用いて貨物を航空輸送するサービスの提供を行い収益を上げている業界になります。
物流業界の株価上昇要因について
では、海運業、航空貨物を含めた物流業界全体がなぜ今年上昇しているのかという要因について説明していきたいと思います。それは、端的に述べると運賃が市場予想よりも大幅に上昇して推移しているからです。
なぜ、運賃が急騰したのかというと、それは新型コロナウイルスのパンデミックにより人々が外に出なくなり、モノを買わなくなったため、消費が減速し、それに合わせて物流の動きも停滞していました。
しかし、今年の後半にかけて、ワクチンの普及に伴い長期的に上昇傾向であった新型コロナウイルスの感染者が減少しつつあること、また渡航制限の緩和の動きがみられることから、それに合わせて人々の消費が戻ってきており、それに合わせてモノの需要が増えています。
しかし、物流業界を眺めると、船舶や航空機などの貨物船の停滞が続いているニュースを耳にすることがあると思います。これはなぜかというと、港の作業員やドライバーが不足することによりコンテナ不足が生じているからです。
そのため、モノの需要は回復してもそれを運ぶことが困難なため物流コストが上昇しています。さらに、コンテナ船や航空機などの燃料である原油の高騰も重なり、ますます物流コストが高まっていきました。
これにより、物流業界の銘柄は物流コストの高騰を背景に業績が良くなり、決算で市場予想を大きく上回ったことから大幅に上昇しました。
では、次に物流業界の代表的な銘柄を少しみていきましょう。
日本の海運株
まずは、海運株の一例として商船三井の直近1年間の株価チャートを眺めていきたいと思います。商船三井は8月の決算で市場予想をはるかに上回ったため、好業績により投資家からの買いが殺到し9月下旬にかけて株価は大幅に上昇しました。
しかし、10月に入ってからは株価は急落し、現在も株価は下落トレンドで推移していることが分かると思います。では、なぜ下落したのかというと、100日移動平均線を大きく上回り、市場参加者がある程度利益を残せたことによる利益確定の売りが一つの要因だと思います。
また、コロナウイルスのパンデミックから雇用も回復し、今後は物流の動きが正常化し、運賃が元の価格に戻ることが考えられるため、それに合わせて株価も下落していったのではないかと思います。
米国の空運株
では、続いて米国の空運業であるUPSの直近1年間のチャートを眺めていきたいと思います。UPSもまた年初来から上昇していますが、特に直近の決算では、大幅に上昇していることが分かると思います。
これも同じく物流コストの上昇が背景となり、業績が市場予想を上回ったことで株価が急騰したのではないかと思います。この要因は先ほどと同じく、航空機の燃料である原油の価格の高騰と航空業界で懸念されていたパイロット不足にあると思います。
また、このトレンドは続くのかというと決算で出来高を伴って大きく上昇したことから、短期的には株価は上昇すると思います。しかし、中期的に眺めると物流の動きが正常化することも考えられるためこのまま上昇傾向が続くとは考えにくいです。
物流業界の未来について
では、物流業界は全体として今後は株価上昇するのかというとそのポイントは二つあると思います。一つ目は、燃料である原油の価格の推移です。最近までは、原油の需要が供給を大幅に上回っていたので、価格も高騰していました。では、今後はどうなるのかというと、季節が冬に近づくにつれ、さらに価格が上昇すると考えられます。
なぜかというと、気温が下がるにつれ、暖房器具の需要が増すと考えられ、ストーブなどの燃料である化石燃料の需要が増すこと、またコロナウイルスからの回復により人手が増えたことによる自動車による移動の増加を背景によりガソリン価格も高騰すると思います。
二つ目は物流の動きについてです。今までは、企業がモノを発注したいのにコンテナ船のドライバー不足により物流の動きが停滞していました。では、今後はどうなるのかというと、米国では9月から助成金が打ち切りになったことにより労働人口の増加を見込むことができ、ドライバー不足も解消され物流の動きも正常化すると考えることもできますが、これからは年末にかけて企業はモノをたくさん売る年末商戦の時期となってくるので、ドライバーが例年並みまで程度にしか回復しなかった場合は、更なる物流の停滞が続くのではないかと思います。
まとめ
皆さんいかがだったでしょうか。今回は物流業界の今までの推移と今後の投資妙味について語ってきました。私自身の意見では、まだ物流関連銘柄は年末にかけて上昇する余地があると見ています。
その理由は先日行われたUPSの決算が好業績であったことにより株価が高騰したからです。市場参加者は恐らく、年末にかけて更なる運賃の上昇はないという見方が強まっており10月は株価が下落していたと思います。
そこで、運賃が市場予想を上回った高い値を推移したとすると、好感して株価が上昇すると思います。特に商船三井はまだ決算前なので、同じ物流業界であるUPSが好決算であったことを考えると、株価は上昇するのではないかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、また。
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