米国の好決算金融銘柄について

皆さんこんにちは!今回は米国株で決算が行われた銘柄について詳しく説明していきます。米国株は米国買株などと比較して、1株単位で買えるという気軽に手をさせる特長があります。そのため、長期投資または短期投資として魅力的な投資先とも言えるので、今回はその中でも私がおすすめする銘柄について紹介します。この記事を読むだけで、決算が株価に与える影響ついて理解を深めることができるようになると思います。この記事を皆さんの投資に役立ていただくと幸いです。それでは、今回のトピックについて説明していきます。

チャールズ・シュワブ

まず、金融銘柄で決算が行われた銘柄の一つにチャールズ・シュワブがあります。では、この銘柄の決算がどのようなものだったのか見ていきましょう。

EPS(1株あたりの利益)

市場予想では、$0.80、実績は$0.84と市場予想を約5%アウトパフォームしていました。

売上高

市場予想では、$45.1億、実績は$45.7億と市場予想を約1.3%アウトパフォームしていました。

では、チャールズシュワブの直近1年間のチャートを見ていきましょう。現在の価格を眺めると直近1年の最高値をブレークアウトしていることが伺えます。また、MACDも上昇トレンドを継続しており、RSIも70あたりと買い圧力が強いことが伺えます。

ゴールドマンサックス

2つ目に金融銘柄で決算が行われた銘柄であるゴールドマン・サックスがあります。では、この銘柄の決算がどのようなものだったのか見ていきましょう。

EPS(1株あたりの利益)

市場予想では、$10.17、実績は$14.93と市場予想を約47%アウトパフォームしていました。

売上高

市場予想では、$117.7億、実績は$136.1億と市場予想を約1.3%アウトパフォームしていました。

では、ゴールドマンサックスの直近1年間のチャートを見ていきましょう。現在の価格を眺めると直近1年の最高値に挑戦していることが伺えます。また、MACDも上昇トレンドを継続しており、RSIも70あたりと買い圧力が強いことが伺えます。さらに100日移動平均線で反発していることから今後も株価の上昇が見込めます。

決算時の株価の値動きの特徴について

次に上の2銘柄を基に決算時の株価の値動きの特徴について見ていきましょう。まず、1点目は決算時は出来高が大きくなる傾向にあります。

では、なぜ出来高が大きくなりやすいのかというと、株式市場は未来に不透明感があると売られる傾向にあり、それを恐れて投資家は不透明感があるときは資金を入れない傾向にあるため、決算前はあまり出来高が伴わない傾向にあります。

しかし、決算を終えるとそこから半年から1年の未来が見えてくるので、これにより不透明感が無くなり機関投資家の資金が入りやすくなることで出来高が大きくなりボラティリティも大きくなる傾向にあります。

ただし、注意してほしいことはボラティリティが大きい時は、株価が上昇する時は大きく暴騰しますが、もちろん下がるときにも同じことが言えるので、投資を始めてばかりの方は決算前に株を買い向かうのは控えた方がよいでしょう。

2点目は、市場予想と実績にどのくらいの乖離があるかで値動きが変わりやすいです。今回の決算では、どちらの銘柄も市場予想をアウトパフォームしていたので、決算後も株価は上昇しました。

しかし、決算が良くても利益確定による売りが大きくなり、好決算でも株価は暴落することもあります。この暴落を見極めるのは、なかなか難しいので、決算前に買いに向かうのはあまり良くないのですが、私の経験では、株価が決算前にある程度出来高を伴って失望売りが入っている時に、決算内容が市場予想とかけ離れていた場合、大きく株価が上昇する傾向にあると思うので、決算前の株価の値動きに着目すると決算後の値動きを予測できるかもしれません。

金融銘柄の今後の見通し

では、次に金融銘柄の今後の見通しについて見ていきたいと思います。金融銘柄は、金利差の利鞘で稼いで収益を上げているのが、一般的であるため、長期金利が上昇しやすく、短期金利が下落している時に、株価が上昇しやすい傾向にあります。

では、現在の長期金利の動きと短期金利の動きを見ていきましょう。

まず、下のチャートが長期金利にあたる米国債10年のチャートになります。

上のチャートを眺めると、8月からの下落トレンドが継続していることが伺えるのでこれからも米国債10年利回りは上昇していくことが予想されます。

一方で短期金利について見ていきましょう。下図のように短期国債は長期国債と比べて大暴落していることが分かります。このことから、短期金利は急上昇していることが言えます。

また、上記のことから長期金利は上昇しているが、短期金利はそれ以上に急上昇しているため、長期金利と短期金利の差が小さくなり、利鞘が得にくくなることが考えられるので、この傾向が続くと、どこかの局面で調整が入ることが予想されます。

まとめ

皆さんいかがだったでしょうか。今回は決算銘柄の値動きと今後の展望について紹介してきました。決算前後で株価の値動きが大きく変わりやすくなることが分かっていただけたのではないかと思います。

また、決算ではEPSと売上高が着目されていることが多いため、見て置くことがよいと思います。個別銘柄を選定すると決算は避けることができないため、決算のタイミングを図りながら資金を入れるのがリスク管理に繋がると思います。

決算時の株価の値動きの特徴としては、同じセクターの株は連動して動く傾向があります。今回紹介したチャールズ・シュワブとゴールドマンサックスはともに金融銘柄に属しており、決算後もどちらも株価が上昇しました。

このことから同じセクターで決算日が異なる銘柄を見て、先に決算が行われた銘柄の株価がどのように推移したのかを参考にすると決算前の株が決算後どうなるのかある程度予測できると思うのでそのような視点で投資して見るのも面白いかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、また。

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