皆さんこんにちは!今回は雇用統計を受けて、今後の投資戦略について詳しく説明していきます。この記事を読むだけで、今回の雇用統計を受けてどのような投資をしたらよいか具体的に分かるようになると思います。この記事を皆さんの投資に役立ていただくと幸いです。それでは、今回のトピックについて説明していきます。
9月の雇用統計の結果について
今年の中で相場を最も動かす可能性を秘めている9月の雇用統計が発表されました。今回の結果は、失業率が失業率が市場予想5.2%に対して結果が5.2%と市場予想と一致したものの、非農業部門雇用者数が市場予想72.8万人増に対して、結果は23.5万人増と市場予想を大幅に下回りました。
これを受けて、景気後退の懸念からテーパリング(金融緩和の段階的縮小)は、遠のいたことから、中央銀行(FRB)の金融緩和による金融相場が続くと考えられるため、株式全体では、株高が継続するのではないかという見方が出てきていると考えられます。
株式市場を見てみると、ハイテク株に資金が流入しており、一方でエネルギーやレストラン、観光株などの景気敏感株は、景気後退の懸念から軒並み売られてしまいました。
雇用統計を受けて短期戦略~その①~
今回の雇用統計を受けて、景気後退の懸念により金融緩和の長期化が予測されたため、ドルが下落しました。下の図がドル指数のチャートになります。8月後半からドルの下落が続いていることが分かります。そこで、ドルと逆相関の値動きをする「金」は投資対象として魅力的であると思います。
金はドルが下落し始めた8月後半から上昇トレンドを継続しており、今回の雇用統計を受けてさらに上昇しました。なぜ、ドルが下落すると金が上昇するかというと、金の価格は市場に出回っている金の量と市場に出回っている紙幣の量によって価格が決まるからです。つまり、今後も金融緩和によって市場に出回るドルの量が増えるということは、金の量に対してドルの量が相対的に増えてしまうため、金価格の上昇要因になります。
しかし、今回の雇用者数の結果は一時的な外れ値である可能性もあるため、過度な期待を持って金を長期的に保有するのは、危険かもしれません。来月の雇用統計が今月と同じくらいの結果であれば長期保有を検討してみてもいいかもしれませんが、未来は誰にも予測できないため、短期的に金を購入するのが適切な投資だと思います。
雇用統計を受けて短期戦略~その②~
今回の雇用統計を受けて、影響を受けたのはドルだけではなく、米国債10年利回りも上昇しました。なぜ、米国債10年利回りに着目するかというと、この指標が一般的な長期金利と言われているからです。また、長期金利の上昇幅が大きかったため、短期金利との差が広がりイールドカーブ(長期金利と短期金利の差)がスティープ化(拡大)しました。
これにより、短期でお金を借りて長期でお金を貸し出す「銀行」への投資妙味が増したと思います。銀行は、長期金利が上昇し、短期金利が下落する局面で利鞘を大きく稼ぐことができるので、収益が良くなることが予想されます。
しかし、この「銀行株」への投資も金と同様に、短期的な投資が適していると考えられます。それは、将来的にはテーパリングによる長期金利の上昇は多少期待できますが、現状では、雇用が市場予想まで雇用が回復しておらず、来月になったら雇用が大幅に回復しているかどうかは不透明であるからです。
なので、短期的な投資、目安としては来月の雇用統計などの指標が発表される前までは保有していてもリスクは少ないのではないかと思います。
雇用統計を受けて長期戦略
今回雇用統計を受けて下落したセクターは観光株やレストラン株などが上げられます。これらの銘柄は、景気回復が期待できる局面で強含むことができる銘柄なので、今回は、景気後退の懸念から下落しました。具体的にはCCL(カーニバルクルーズ)▲4.41%、AAL(アメリカンエアライン)▲1.92%、DRI(ダーデンレストラン)▲1.67%下落しました。
これらの銘柄は景気が良い局面では、優良銘柄になるので、今後景気が回復しコロナ収束の見込みが立つ頃にはコロナ前の水準に株価が戻ることが予想されます。そのような視点で考えると、今回の雇用統計の下振れや今後の利上げによる株価の下落は、株を購入する絶好のタイミングになるかもしれません。
また、現時点でこれらの株はコロナ前の約60%程度しか回復できてないことを考えると、長期的には10%以上の値上がり益が期待できると思います。
まとめ
皆さんいかがだったでしょうか。今回は、雇用統計を受けて今後の投資戦略について、「短期投資」と「長期投資」に分けて説明してきました。短期投資では金や銀行株を購入し、長期投資では未だに割安の観光株やレストラン株を購入することを紹介しました。
今回の雇用統計を受けて、私自身、未来を予測することの難しさを改めて痛感させられました。私は、雇用統計が報告される前までは、今月は前月以上の雇用の回復が見込めると考えていたため、観光株に対する投資の割合を多めにしていました。しかし、蓋を開けてみると、現実は自分の予想と全くことなっていたので、さまざまなことを想定した投資、すなわち「分散投資」の大切さを改めて感じました。
今回もおすすめ銘柄について紹介してきましたが、今回紹介した銘柄のみでなく、値動きが異なる商品をいくつか保有しておくことがよいと思います。なかなか相場が読めない現状が続いておりますが、私の意見を参考にしてもらえたらありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、また。
コメント