株式取引は買いだけじゃない!?CFD取引について

皆さんこんにちは!今回は株式の取引の一つであるCFDについて詳しく説明していきます。この記事を読むだけで、CFDとはどのような取引なのか、またどのような時に使うとよいのかついて詳しく理解できるようになると思います。この記事を皆さんの投資に役立ていただくと幸いです。それでは、今回のトピックについて説明していきます。

CFD取引とは?

皆さんCFDという言葉を聞いたことはありますか。投資を始めて間もない方には馴染みのない言葉かもしれません。このCFDとは、Contract for Differenceの略で差金決済取引のことを指します。この言葉を聞いても、なかなかピンと来ないと思いますのでもっと簡単に説明します。

一般的な株式の取引では、現物を購入することが多いと思います。しかし、現物を購入する場合、日本株では100株単位でしか購入することができないため、現物を取引きしようと思うと、数十万円の大きな資金が必要となる場合が多いです。

これだとなかなかほしい銘柄があっても手が出しずらくなってしまいます。そこで誕生したのが差金決済取引になります。これは、有価証券の受け渡しを行わずに、売買価格差に相当する金銭の授受のみで取引が行われます。

この取引では、証券口座に証拠金を預けてその資金を元手として、証拠金の2,3倍の価格の株式を取引きすることができます。因みにCFDで取引できる商品は株式、株価指数、債券、金や銀などのコモディティになります。

CFDのメリット

まず、CFDのメリットについて説明していきます。

・少額から取引を始められる

これは先ほども説明した通り、証拠金を元手に2,3倍の価格の株式などの商品を取引きすることができます。例えば、日本航空(JAL)の株価を見ると1株あたり約2500円です。実際に購入しようと思うと100株最低でも購入する必要があるので、25万円かかってしまいます。

しかし、このCFD取引では、この金額の3分の1の証拠金を預けることでJALの株を取引きすることができます。つまり、8万円程度の額でJALの株を取引きすることができるのです。この点は現物取引にない魅力の一つなので、どうしても株を購入したい時にすぐに取引できる手段になると思います。

・買いだけでなく、売りからも取引を始められる

ここがCFDを利用する一番のメリットだと私は思います。皆さんは「空売り」という言葉を聞いたことがありますか。空売りでは、株式を証券会社から借りて株を売り、その後、借りた株を売却することで取引が成立する方法になります。

初めて聞く方は、頭にはてなマークがたくさん付くと思うので、もっと分かりやすく解説します。下図に直近1年間の日経平均株価のチャートを示します。例えば、日経平均を今年の9月中旬に空売りしたとします。

次に、空売りした株を10月の初めあたりに買戻したとしたら、1株あたり30,000円の時に売り、1株当たり28,000円で買戻しができていることになるので、トータルで見ると1株あたり2,000円分の利益が出ていることが分かると思います。

一般的な株式の取引では、売りから入ることはできないため、投資家にとっては稼ぐために必要な取引の一つだと思います。

CFDのデメリット

では、続いてCFDのデメリットについて説明します。

・スプレッドが発生する

皆さん、スプレッドという言葉をご存じでしょうか。一般的に株式を購入する時の注文方法として、指値・逆指値・成行注文の3つの方法がありますが、CFDではこれらの方法で注文する時にスプレッドが発生します。

スプレッドとは、株式を購入する時に注文時の価格より少し高い価格で購入し、株式を売却する時に注文時の価格より少し安い価格で売却する仕組みのことです。これを聞くと、投資の経験がある方はあまり大きな利益を得ることができないと思います。なので、証拠金を預けるにしても、ある程度まとまった資金を投入しないと大きく稼げない仕組みとなっています。

・株式等の注文時に手数料が発生する

これだけ聞くと、どこの証券会社でも購入時に手数料が発生するので当たり前のことだと思う方がいるかもしれません。しかし、このCFDを取引きする時の手数料は、購入と売却合わせて3,000円程の手数料がかかってしまいます。

ここまで聞くと、一般的な証券会社の手数料の2倍以上の金額がかかってしまうことが分かると思うのでなかなか気軽に注文しづらいと思うます。

・オーバーナイト金利が発生する

オーバーナイト金利という言葉を聞いたことがありますか。オーバーナイト金利とは、CFDで商品を購入した時に数日間保有する時にかかる手数料のことです。基本的に日付が変わっても、購入した株を保有したままの時に発生します。

つまり、CFD取引で長期で株を保有してしまうとオーバーナイト金利により証拠金額が少しずつ削られていくので、CFDは長期投資には不向きの商品と言えるでしょう。

まとめ

皆さんいかがだったでしょうか。今回はCFD取引とそのメリット・デメリットについて紹介してきました。この記事を読んで、CFDを使って取引したい方はどれくらい、いらっしゃるのでしょうか。

私自身、メリットだけ聞くとすごく便利な取引方法だと感じ使われる方が多いと思いますが、デメリットを読むと、取引条件がいいだけに、それなりに手数料が高くなってしまうのが痛いところだと思います。

私もCFDを用いて取引することはありますが、実際に取引してみて、メリットとデメリットが分かってくるので、興味のある方は手を出してみてもいいのではないかと思います。ただし、現物取引と比べて取引の難易度が高いので、初めは少額から始めることをおすすめします。

今後の株式市場を考えると、アメリカの債務上限問題や中国の不動産バブル崩壊のリスク、アメリカの中央銀行(FRB)による利上げのリスクなどがあるため、必ずしも右肩上がりに成長するとは限らないと思います。

なので、取引方法の一つとして、これからの株式市場の調整局面に備えて、CFDで空売りを実践してみるのもいいと思います。この方法も資産を守る方法の一つだと思うので、投資経験がある程度ある方はぜひチャレンジしてほしいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、また。

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