FOMC後のマーケットの動きは?

皆さんこんにちは!今回はFOMC後のマーケットの動きについて詳しく説明していきます。この記事を読むだけで、今後の投資先を検討する上でよい手がかりが掴めるようになると思います。この記事を皆さんの投資に役立ていただくと幸いです。それでは、今回のトピックについて説明していきます。

1.FOMCの内容

2.金利の動きについて

3.上昇が期待できる銘柄について

4.まとめ

FOMCの内容

皆さん「FOMC」という言葉を耳にしたことがありますか。投資を始めたばかりの方にとってはもしかしたら、聞き慣れない言葉かもしれません。しかし、投資を長期で続けようと検討している方にとっては、投資をする上で切り離すことのできない情報がこの「FOMC」で発表されるので、ぜひ馴染みのない方がいらっしゃいましたら、この機に覚えていただけると幸いです。

では、FOMCについて説明します。FOMCは、Federal Open Market Committee (連邦公開市場委員会の略で米国の政策金利を決定する会合のことです。日本で言う、「日銀政策決定委会合」にあたります。

このFOMCは年に8回、6週間に1回のペースで開催され、現在の景気判断と政策金利の上げ下げについて話合われます。今回の場合では、金利の引き上げについていつ行うかが焦点となっており、この内容が市場予想を外してしまうと、株式市場全体に影響を及ぼすので投資家の間では、かなりの注目を集めていました。

結果的には、テーパリング(金融緩和の段階的縮小)を11月にも開始し、来年の半ばまでに完了させることを示唆しました。これにより、まず短期金利(2年、5年利回り)が上昇し、一日遅れで長期金利(10年、30年利回り)も上昇しました。

金利の動きについて

では、続いて金利の動きについて解説していきたいと思います。なぜ、ここで金利の動きをトッピクスとして上げたのかというと、長期金利と株式のバリュエーションであるPER(1株あたりの利益率)は逆相関の関係にあり、長期金利が急騰する局面では、ほとんどの株式が下落するリスクがあるからです。

しかし、長期金利が緩やかに上昇する局面では、株式に与える影響は少なく、金利の上昇とともに株式も上昇する傾向にあるため、金利の上昇ペースが重要なカギを握ると思います。

今のFRBの計画では、テーパリングを11月にも実行することを示唆していることから、長期金利はこれから来年にかけて上昇すると思います。一方で、テーパリングの後に行われる利上げ(短期金利の上昇)については、テーパリングの後、すぐにではなく間を空けて行うことを示唆したため、短期金利の上昇は長期金利よりもだいぶ後になる可能性があります。

しかし、利上げ(短期金利の上昇)が発表されることになると、株式市場全体が調整局面に入るリスクがあるので、利上げの発表には気を付けておいた方がいいと思います。

では、FOMC後の長期金利の動きを見ていきたいと思います。下図に米10年国債利回りのチャートを示します。下のチャートを見ての通り、今後、テーパリングを行うことが債券投資家の間で織り込みされ始めていることから、長期金利は大幅に上昇しました。

上昇が期待できる銘柄について

続いて、今後上昇が期待できる銘柄について解説したいと思います。長期金利が大幅上昇した今回、エネルギー銘柄や金融銘柄、観光銘柄を中心に大きく買われました。これらは全て景気敏感株であり、景気回復が期待できる局面で上昇する銘柄となります。

つまり、今回の長期金利の上昇により株価が大幅に上昇した要因には、コロナウイルスからの経済の回復も期待されていると思います。

実際にワクチンの接種率も世界的に上昇傾向にあり、米国ではワクチン接種者には渡航の緩和なども出始めていることから、国民が外に足を運んでモノを買ったりする機会が増えることで消費が活発になることが予測されています。

私自身も、いつかは消費が活発になり、景気が良くなってくると考えており、今回上昇した銘柄は年初来で見ても、あまりいいパフォーマンスとは言えないので、金融株、航空株、エネルギー株を中心に来年にかけて保有しておくのがおすすめだと思います。

金融株においては、米国の金融株は昨年から上昇してきたため、あまり大きな上昇の余地は期待できませんが、日本の銀行株はまだ、コロナからあまり回復できていないので、こちらはまだまだ上昇できると思います。

金融株は利鞘で利益を上げるビジネスを持っている企業が多く、長期金利が大幅に上昇し、短期金利があまり上昇しない局面では、利鞘が大きくなるので金融銘柄には、かなりの追い風になると思います。

航空株、エネルギー株については、米国でも日本でも、値動きは大きく変わらずどちらともコロナから回復できているとは言えないので、購入を検討する場合はどちらでもよいのではないかと思います。

まとめ

皆さんいかがだったでしょうか。今回はFOMC( 連邦公開市場委員会 )の報告を受けて、マーケットの反応と今後上昇が期待できる銘柄について解説してきました。この記事を読んでFOMCの内容とその重要性について理解を深めていただけたと思います。

FOMCでは、テーパリングをもうすぐに実行されることが示唆されており、長期金利が上昇し続けることが予想されます。この金利の上昇により今までのトレンドが変わることが考えられるので、このタイミングでポートフォリオの割合を変更し、景気敏感株の割合を増やすのがよいのではないでしょうか。

また9月は株式が下がりやすい時期だと言われており、実際に下落した後のタイミングになるので直近では、割安の銘柄が多いのではないかと思います。

私自身も9月末現在、割安でまだ上昇の余地のある銘柄を探して購入しようと検討しています。9月が終わると秋から冬にかけては歴史的に株式は上昇しやすい傾向にあるので、皆さんも耐え抜いた9月を忘れられるよう、よい投資ができるように頑張っていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、また。

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